バーサーカー/メアリー・ブラウン

バーサーカー

真名:夏侯惇

「姓を夏候、名を惇、字を元譲と申します。どうぞ貴方の望むがままにお使い下さい」

 三国志における英雄。「盲夏候」の渾名で有名。大将軍位であり、曹操の片腕。二忠の片翼。史実に十四の頃に学問の師を侮辱してきた男を殺したエピソードや、演義になるが片目を射貫かれた際に矢を引き抜き目玉を食った逸話などがある。狂化スキルはこれらの逸話によるもの。しかし、夏侯惇はそれ以外は武官としての武勇よりは曹操の護衛役の抜擢や内部の調整など、裏方でその手腕を発揮している。戦は下手なので実は戦績はぱっとしない。そんなわけで狂化ランクは低く、平時であれば会話は可能。

 律儀で義理堅い忠臣。曹操という男に仕え、そして曹操を追うようにして死んでいった男。武勇に極度に優れずとも、その性格からか兵には慕われていた。猛将、あるいは激しい気性として描かれることが多いが、本来の性格は清潔で慎ましやか。それを象徴するかのように、自身の墓には剣一本のみが入っていたという。

 結構(というかかなり)偉い人ではあるのだが、「俺は一般兵の夏侯惇だ」といいながら土木作業に交じるなどの逸話も残る。戦は下手だが裏方には強い。なお、戦は二忠のもう片翼である曹仁や、従兄弟の夏候淵の方が上手。直情的な傾向があるのか、軍師の意見をスルーして敵の軍師の計にすがすがしいレベルで引っかかったり、敵軍に捕らえられたりしたこともある。でもやっちまった後は素直に曹操に己の責任を追求するように自ら進み出るなど、やはり真面目で清潔な性格。何にせよ、武人・猛将というよりは本来は為政者としての資質の方があったことには間違いない。

 メアリーは上に立つものとして認識している。曹操ほどでは無いが、曹操がいない以上は仕えてもいいくらいには好意的。狂化が入っているのもある。

「まあ、そうですな……強いて言えば、あの金遣いの荒さだけは、治されるがよろしいかと。上に立つものであれば、なおのこと」
「うっさいわね」

 典型的な「後世の創作や当時の評判の影響を強く受けたために狂化スキルが加えられた」、無辜の怪物の側面を持つ。まあ幼少期の逸話を考えるとあながち無辜の怪物とも言い切れないのかもしれない。

 片目を射貫かれた際、「父母からもらった身体をどうして捨てられようか」と叫び、矢を目玉ごと引き抜き目玉を食らったエピソードがある。この際に片目を失い、夏侯惇は「盲夏候」として恐れられる将となる……のだが、まあ実際の所は戦はそこまで上手ではないし、というか負け戦の方が多い。何なら実際の所は目を射貫かれた時は撤退で精一杯であったともされる。

 夏侯惇はこの片目を失ったことを酷く気にしており、「盲夏候」の名はもちろんのこと、片目を失った己を鏡で見ることさえ忌避したという。

「目玉を食う、ですか。……『盲夏候』の話はやめて頂きたく――いくら主といえど、殺しかねませぬ故」

 というわけで相当なコンプレックスである模様。
 ちなみに目玉を食う等の猛将をアピールする演義のエピソードは諸葛孔明を際立たせるために足されたものとする説も多い。

スキル構成

狂化 E~C

 後述の盲夏候のスキルに加え、史実である内政・裏方で手腕を振るった将としての側面と、演義である猛将としての側面を備えることからか狂化ランクにばらつきがある。平時はEランクで落ち着いており、理性はあるがステータスアップの恩恵を受け付けない。自身やマスターに危害が加わるなどの戦闘時になるとランクがCへ上昇し、複雑な思考能力や言語能力を失う代わりに魔力と幸運ランクを除いたパラメーターをランクアップさせる。
 戦闘が解除されると徐々に狂化ランクが低下していくが、すぐにEランクまで下げられるわけでは無いため、マスターによる制御が無ければ暴走や深追いのリスクがつきまとう。
 後普通に戦は上手では無い上、狂化入っているので平時とは言えど戦のあれそれを彼に聞かない方がいい。

盲夏候 C-

 生前の猛将振りを示す称号。筋力・耐久ステータスに上昇補正が入る。また、バーサーカー化している場合、この称号を忌み嫌ったことから狂化ランクに対して条件付きのマイナス補正が入るデメリットスキルでもある。
 三国志演義における、目を射貫かれた際にその目を喰らい、更には目を射った敵将を討ち取る勇猛さを示す。が、当人は片目を失ったことを酷く気にしており、隻眼の己が鏡に映れば鏡をそのたびにたたき割っていたほど。こういった事情があるためランクは低め。狂化ランクが常時C以上になると本スキルのランクもコレに応じて上昇し、デメリット効果が減少していく。

カリスマ D--

 軍団を指揮する天性の才能。才能はあるのだが、狂化スキルといかんせん戦には強くなく、負け戦が多いためかランクにマイナス補正がかかっている。
 夏侯惇においては士気に影響を及ぼさずに統率力に補正をかけることが出来る。

勇猛 B+

 威圧、混乱、幻惑と言った精神干渉を無効化させ、格闘ダメージを向上させる。通常バーサーカーとして召喚された際はその勇猛さの意味を失うが、夏侯惇の場合は「バーサーカークラスで召喚されること」そのものが勇猛さを担保させるため、通常時よりもランクが上昇している。

宝具

魏国大将軍

対人宝具 レンジ 1
ランク C++

 ぎこくだいしょうぐん。
 生前、曹操に漢の官位のまま仕えよ(不臣の礼)と言われた際、優遇は要らぬとして魏の大将軍位を望んだ逸話に由来する宝具。
 夏侯惇は決して戦に優れた将では無かったが、勇猛さがあり、人柄に優れ――そして、曹操孟徳の無二の片腕であり、忠臣であった。
 この宝具はそういった夏侯惇という魏の一将としての生を昇華させたもの。夏侯惇が「仕えるに足る」と判断した主が存在する場合にのみ発動可能。一定時間のパラメーター上昇と主に敵対するものに対する特効を取得する。
「■■■■■■■――!」
「おお、おお、我が魏王が望まれるのであれば! この夏候元譲、敵の悉くを滅ぼさん!」

 また、制限がかなり厳しい(十全な魔力があること・夏侯惇が心から仕えるに足る君主であると認めていること・夏侯惇単独では乗り越えることが困難である危機であると認識していること)が、魏国の兵を一定範囲内に召喚することも可能。ただし、バーサーカー化している状態では三つ目の条件を満たすことがほぼ不可能なため、実質的には使用不可となる。

身自負土

対軍宝具 レンジ1~6 最大捕捉 レンジ内全ての味方
ランク D

 しんじふど。
 生前の治水・屯田エピソードに由来する宝具。自ら土を担ぎ、大寿水を絶ち堤を作り、稲作を奨励した逸話から。
 自らを中心にした支援エリアを形成し、耐久支援・魔力支援を持続的に行い、味方への弱体効果を無効化する補助宝具。この宝具を使用するときは狂化ランクの最大値が低下する代わりに、筋力・耐久・魔力ステータスにボーナスを得ることができる。自信へのバフとして使用することも出来るが、総じて確実に戦力が存在するときに使用することで最大限の効果を得ることができる。

メアリー・ブラウン

 天性の魔術師。才能に恵まれ、家に恵まれ、そして運にも恵まれた。傲慢でわがままな破天荒なお嬢様。おおよそ自分に出来ないことはほとんど無いと認識しており、自分が叶える・実現すると決めたことは絶対に成し遂げる強い意志を兼ね備える。
 魔術師ではあるが精神性はどちらかと言えば魔術使いの方。根源の到達は面白そうであると認識しているものの、どちらかというと別のことの方が楽しいので根源の到達についての優先度は低い。時計塔に籍だけ置いているが権力闘争に飽きて早々にとんずらしてきたらしい。
 恵まれた魔術回路を持つ。魔術適正は火・風の二重属性。特にド派手な破壊系の魔術を好むが、火消しも出来るので非常にタチが悪い。近くにルドルフや令がいた場合、高確率で火消しはこの二人に押しつけられる。可哀想に。
「あたしはあたしのしたいことをするの。他の誰にも邪魔なんてさせないわ」
「……そうだな、邪魔したやつは物理的に消し飛んだもんな」
「血の雨が比喩で無く降るからな……」
「あら、再演してあげましょうか?」
「「結構です」」

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