ITIL4 Specialist:MSFに合格したよ〜という覚え書き

ところで突然ですがITIL、というものをご存知でしょうか。ITSMやられてる方だと知っているのかなあ、と思います。

いわゆる「ITサービス運用における最善とされる運用をかき集めたもの」です。厳密にはITサービス運用におけるベストプラクティスといいますが……

仕事の関係でこの試験を受けさせてもらいまして、無事に合格したので色々と覚えているうちに覚え書きでもしようかなあ、と。ここに来てくださっている方はほぼ同好の士かと思いますが、もしも同じ試験を受けるよ〜って方がいれば参考になれば幸いです。

試験概要について

試験時間90分、問題数60問。合格のボーダーは正答率65%、つまり38問の正答が必要です。

問題は全て4択問題。ほぼ全て正解を選ぶ問題です。一部だけ最善を選ばせてくる問題があるのでこちらが厄介だったなあ〜という印象。最善を選ばせる問題は全ての選択肢が正しく、その中でもっとも良いとされるものを選ぶ必要があります。うーん消去法を使わせてくれ。

ちなみに少し前の試験では全部この最善を選ぶ形式だったそうなので、相対的に易化しているのだと思います。

MSFについて

MSF、すなわちモニタリング、支援、実現のベストプラクティスです。わかりづらいですね、言ってしまえばフロントエンドのベストプラクティス……といったところでしょうか。

この試験を受けるためには3日間の講習を受講する必要があります。講習と試験代こみこみで最安18万らしいです。倒れそ〜
弊社では本当にありがたいことにいいコースを受けさせてもらいまして、Take2オプション(不合格になってもあと1回無料で試験の受け直しができるオプションのこと)もついているものでした。ありがたい。幸いなことに一発合格はしたんですけど、この辺りプレッシャーとかね……あるから……もっというと受け直しには大体1万7千円くらいかかります。ばっかやろ〜!

話を戻します。

モニタリング、要は監視とサービス要求やサービスデスク、そしてそれらを受けてどのように顧客の要望などを実現させるのか……というプラクティス。ちなみにこのプラクティスという概念はITIL4からだそうです。

近年ITサービスは多種多様なものが出ており、技術が進歩するにつれ、要求される監視技術はどんどん上がり、顧客要求もより高度で複雑なものになりつつあります。私は一介のサービスデスクエージェントですのでこの辺りはふんわりとした理解ですが、それでも「そうなのだろう」と思う程度にはわかるほど。

したがって、「全てを完璧にする」ということは現実的に考えて不可能です。どこかを優先させて充実させるほどどこかに穴が空いてしまいます。これは組織、ひいてはサービスの限界でもあります。無尽蔵の資源があれば話は別ですが、そんなものがあれば誰も苦労はしませんからね。

ここで登場するのがプラクティスという概念です。プラクティスは様々なITサービス運用における要素を「部品」として切り分けたもので、ITサービス運用がひとつの機械だとすれば、プラクティスはその歯車の役割を果たしています。そう、この概念は「どの歯車を重要視して高級にしますか?」という選択を与えているのです。あったまいい〜!

頭悪い感想を挟んでしまいましたが思想そのものは本当に素晴らしいものだと思います。実際組織に所属してあーだこーだ頭を悩ませたことがある人ならばあれもこれもと完璧を追い求めることの無謀さはきっと身に染みていることでしょう……

ITIL4自体はこうした「ベストプラクティス」の集合体です。プラクティスは相互に作用するので、いい感じにいいとこ取りしてね、という感じ。その中でもMSFはかなりフロントエンド寄りの内容でした。私はごりごりのフロントポジションにいるので大変耳が痛い講義でした。本当に耳が痛い……全然できてないし……

試験そのものについて

こんなところまで読んでくださった奇特な方はたぶんここが一番気になってると思います。

私は完全に舐めプしたので、1日だいたい30分〜1時間くらいの勉強を試験2週間前からしていました。講義受けてからちょいちょい読み物は読んでたかなさすがに。でもそれぐらい。なんならなんも触ってない日の方が多いです。カスすぎる。

勉強はITIL4の読み物(PeopleCertマイページのReadingから読めます)とUdemyの模擬試験だけです。講義は「うちの現場はこうだな〜できてねえな〜こっちはギリできてっかな〜」と照らし合わせつつ受けていたのでそこまで右から左ではありませんでした。

基本的に理解力を問われるので、丸暗記で太刀打ちできる試験ではありません。逆にいえば暗記はほぼ必要ないともいえます。個人的には用語とPSF、推奨事項を覚えておくといいのかなって感じました。マジですっかり失念していた用語を執拗に聞かれてめちゃくちゃ焦ったので用語系はしっかり頭にいれた方がいいです。

とまあこんなザル勉強でも75%ほどの得点率で無事合格。ちなみに試験時間は90分でしたが、せっかちすぎて私は40分くらいで終了させるなどしてしまいました。本当は時間目一杯使った方がいいんでしょうね。正直MSFは暗記できているかどうかと理解できているかどうかのみだったので凡ミス防止に一周見直せば十分だったんで……

本当はもっと難しいのかな?と思っていたんですがそこまでではなかったです。いってしまえばこの試験というかITIL4自体が運用における理想論を集めたものなので、「理想をいえばこうだよね」を選択していけばだいたい正解です。運用現場にいる人ほど楽な試験だったな、という印象。

ちなみに冬にCDSを受けることになっています。こっちはこっちで不安ですが頑張ります。

受けた感じどうよ?など

己の現場の爪の甘さを突きつけられており大変心が痛いでございます。

本当に痛い。耳が。マジで。うちくっそガバガバ現場でおもろい。これには現場猫も真っ青〜!(笑)

さすがに盛りました。でも運用がガバなのは事実なので大変心は痛いです。うーんこれを改善するといっても……となりましたがITIL4にはそんなダメダメ現場のための「推奨事項」が用意されているのが手厚いですね。泣けます。

基本的にはやはり理想論です。それができてりゃ苦労しねーよ!ってやつですが、できた方がいいことにはかわりありません。顧客もそうですが我々を守ることにも繋がりますからね。

個人的には漠然と抱えていた不満やもやりポイントが体系化されて言語にできるようになったので受けてよかったな、と考えています。まあそれでも若手寄りなので実際に行動に移せるかというと話は別なんですけど!ガハハ!

ともあれこの試験を受けてみよう、あるいは受けないか勧められている方はきっとIT運用の現場にいる方かと思います。手放しにいいよ!となる試験ではないですが、「改善改善というけれど、じゃあその理想ってなんなのさ」というところに引っ掛かりがある人ほど勉強する価値のある試験かなあと考えます。

いや〜〜できるかなうちの現場の改善……先は長い……まだプレイヤーの立ち位置なので見えてないところも多いので、まあ地道に頑張ります……

それでは。もし試験を受けられるのであれば御武運をお祈りしております。

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