元気な妄想です。突貫で書いたからあとで書き足すかも。
立ち絵

個人情報
陣営
ロドス・アイランド
種族
サンクタ
特徴1【博識】
博識・信仰の理由
かつて「主」の在処を求めてあらゆる信仰を訪ねて回った。知識は信仰の理由を与えてくれる。
特徴2【戦闘技術】
戦闘技術・救済の弾雨
今や銃はサンクタの専売特許でこそ無くなったが、それでも彼の銃火器を用いた戦闘技術は頭一つ抜けている。
趣味1【文化】
文化・主の痕跡
信仰の足跡、「主」の有り様、「法」の定義――知らなければ、世界など歩けない。
趣味2【創造性】
創造性・銃工房
かつての自分の足跡を確かめるように銃を創る。創られた銃は埃を被っている。
プロファイル
基礎情報
【コードネーム】イテル
【性別】男
【身分証明】ロドス・アイランド
【誕生日】4月14日
【種族】サンクタ
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【能力測定】
物理強度:標準
戦闘技術:優秀
戦術立案:普通
アーツ適性:優秀
人事評価
イテルはロドスの推薦によって、エンドフィールドに加入した。現在は特殊技術部に所属している。
「『信仰の理由』を明確に探し求めている人間は少ないでしょう。信仰とは目に見えないものであり、不確かなものです。彼は、それは確固たるものでなければならないと強く信じるが故に、外界に強い関心を抱いているのでしょう。」
「彼の、彼自身の記憶原型の理解、テラからタロⅡに至るまでのあらゆる『信仰』への理解は非常に深いものですが、未だにそれに満足しているわけではないそうです。」
「彼は信仰を疑っているわけではなく、むしろ信心深いサンクタ人でしょう。しかし、それでいて彼は現実主義者でもあります。『主は存在するが、それが私たちに何かしてくれるわけがない』――旅を通して、彼が得た『信仰』の形の一つなのかもしれません。」
――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
資料
イェラグ、炎国、サーミ、極東、ミノス、エーギル、ヴィクトリア、リターニア――そして、ラテラーノ。テラには多様な『信仰』があり、それはタロⅡにも受け継がれている。『信仰』は時代と共に形を変え、しかしそれを指し示す言葉は変わらぬままに存在し続けている。
イテルはロドスに所属した後、しばらくの間ラテラーノを拠点に活動していた。ラテラーノ教の信仰は「法」に基づいたものであったが、ラテラーノの信仰の根幹はずいぶんと前に崩れ去っていた。それでもまだ『信仰』は眼前に横たえていて――イテルにはそれが不思議に思えたのだ。
イテルの記憶原型――「カヴェア」という男は、堕天使だった。それでも彼はラテラーノの「主」を信じていた。
思い立ったようにラテラーノを飛び出し、多くの国を巡った。『信仰』という言葉がなくとも、そこには多様な『信仰』があると知った――ならば、この己が持つ揺るぎない『信仰』はどこから来るのだろう?
イテルの記憶に欠損や変形がなければ、「カヴェア」は信仰に裏切られたはずだ。それでも信仰が揺るがなかったのは、なぜなのか。そもそも、自分を形作っているものとは何なのか。この倫理観は、道徳は、どこから来て、どこまで定義するのか。
イテルは、急に怖くなった。だから、そのまま焦燥に駆られるままに旅へ出たのだ。幸い、ロドスはそれを強くは止めなかった。
旅の途中、荒野で野宿をしながら息を吐く。頭上の光輪は淡々と輝いており、睡眠の邪魔だった。
あまねく信仰を知ろうとした。法、暴力、過去、英雄、病――人は、己の手の及ばぬところに対して信仰を見出す。それでも、信仰を見出さずに現実の障害としてみなすものいる。何も、わからなかった。
そうして偽物の空を仰いで、不意に、納得がいったのだ――イテルは、信仰について尋ねられた時、そういう話をする。
「『信仰』が何かって?そんなもの、私にわかるわけがないだろう。ただ、どうして私が『主』を信じるのかは、納得がいっただけさ」
イテルは銃火器の扱いに非常に精通している。銃火器に限った話で言えば、エンドフィールドの武庫担当エンジニアと同等か、下手をすればそれ以上の知識と技術を有している。彼はその理由について、昔の昔とった杵柄だとごまかしている。
ある日、新米武庫エンジニアが銃を破損させてしまった。幸い怪我や更なる事故にはつながらなかったが、たまたまそこにイテルがいたらしく、エンジニアが報告に行っている間に、イテルが破損した銃を含めすべての銃火器のメンテナンスと修繕を終わらせていた。
「……君、銃は撃ったことがあるのか?」
「あ、いえ……僕はただのエンジニアなので……」
「なら、撃ってみるといい。的じゃない、できれば獣がいい。本当なら実践――人が委員だがな。さすがに倫理的にアウトだ」
「え!?」
「聞いたことがあるか?サンクタは、生まれたときから銃の扱いを心得ている、なんて話が合ってね。でも、一生をかけても銃がどんなものかは理解できないサンクタも多いのさ。随分と昔の話だけど」
「え、あの、この話と僕のミスに何の関係が……?」
「ん?わかりにくかったか?君がしたのはそういうミスだということだよ。これは人殺しの道具で、兵器なのさ。運が良かったな、どうやら主は研鑽したまえと言っているらしい。ほんの少し衝撃の加わり方が違えば、この辺派手に吹き飛んでいたぞ」
エンジニアは真っ青になって詫びの言葉を入れようとしたが、イテルはそれをやんわりと静止した。からかうように笑うと、ついてきな、とエンジニアの前で自分の銃を解体し始めた。何をし始めたのかとエンジニアは困惑したが、やらかした手前、黙って彼の手元を眺めていた。
サンクタの銃は一般的に他の種族が扱う銃に比べはるかに複雑な構造をしていることが多い。それは彼らが光輪を用いて複雑な構造の銃火器を扱うことに特化した能力を持っているからで、それこそが長らく銃火器はサンクタの専売特許だと言われていた理由でもあった。
「さて、分解が終わったところで……授業の時間だ。ラテラーノの銃職人から直に教われるんだ、感謝してくれよ?」
そこで初めて知ったのだが――イテルの『昔』、カヴェアはラテラーノの銃職人であったらしい。堕天して銃を扱えなくなってからも彼は銃の製造を続けていたのだ。
イテルは丁寧に新米エンジニアに銃の構造、メンテナンスの方法、特に注意するべき工程や部品などを教えると、満足したように銃を組み立て直して去っていった。
「あ、銃は実際に撃っておけよ。どういうものを触っているのか、作っているのか、今は確認できるんだから、確認するべきだ」
イテルは楽観的で明るく、適度な冗談を好むため、基本的に人当たりがいい。人好きする性格のようだが、それでいて彼は集団で行動することを避けている。もちろん、任務でチーム行動が必要ともなればイテルは問題なく連携を取り、任務を遂行できる。そういった点で、彼は非常に優秀なオペレーターともいえる。
だが、ほかのサンクタのオペレーター曰く、イテルはある点で『変わり者』だという。
「サンクタは『共感』ができるでしょ。他人になるとぼんやりするけど……それでも、確かに『感じる』のよ、普通は」
「じゃあ、イテルさんとも共感はできるんじゃないの?」
「それが、全然!全く何も感じないの。こんなの初めてだから、なんか、怖くて……」
「ふうん。まあ、サンクタじゃなければそれが普通なんだし。イテルさん自身は話しやすいし、優しいじゃない」
「そうなんだけど、そうなんだけど!ああもう、伝わらなくて――」
「もどかしい、か?」
「そう!……イ、イテルさん……!」
「怯えないでくれよ、単に通りがかっただけだって。『共感』の話だろ?それなら感じなくて正解だ。私は『共感』を拒絶しているからね」
「それは……どうして?」
「必要ないだろう?」
それだけ言うと、イテルはまた外勤任務だといって姿を消したという。
別に誰かとの関りを避けているわけではなく、人間関係に問題があるわけでもないが、同族からすれば彼の振る舞いは殊更に謎めいて見えるようだった。
この件に関して、イテルは気にしている様子はなかったが、認知自体はしているようだった。
「『共感』ね。サンクタ同士でしかできないってのに、必要か?これ。サンクタしかいない舞台ならまだしも……ま、『カヴェア』は堕天使だったし、私自身も『共感』に違和感があるから使ってないだけさ。深い理由はないよ」
エンドフィールドに来てから、イテルは絶えず外へと繰り出し、タロⅡを駆け回っていた。望んでいた生活であり、外へと走り回る最中で様々な人の営みを知ることができたため、イテルはこの生活に満足していた。ただ、そうして走り回っているうちに、一つの好奇心の芽が彼の心に芽生えていた――皆がこぞって『信仰』している『救世主』は、何を『信じる』のだろう?
「君は、何を信じているのかな」
イテルがその人と初めて会話をしたのは病院の廊下だった。イテルは任務で負傷したオペレーターを病院に運んだあとで、疲労から廊下の椅子に腰を掛けていたところだった。
「私は私の信仰を信じているんだ。貴方は何を信じているのか聞いても?」
マスクの人物は少しの間考えるように黙り込むと、ゆっくりと口を開いた。
「仲間、かな」
「ははっ!なるほど、いい『信仰』だな――」
それはイテルが知る中で最も純粋で、美しく、そして単純な『信仰』の一つだった。噂話程度に知ってはいたが、噂から人を計れるはずもないとイテルはその噂をすべて聞かなかったことにしていた。そうして目の前に現れた人物は、やはりイテルが聞いた噂とはずいぶんと違う印象をもたらしてくれた。
その事実に満足と安堵を覚えながら、イテルは手を差し出した。
「初めまして。私の名はイテル。旅人の、イテルだ。貴方の名前を聞かせてもらいたい」

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